急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺の違いは何?
扁桃腺炎と診断された場合の多くは
急性扁桃腺炎である可能性が極めて高い傾向にあります!
では急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎の違いとは一体何なんでしょうか?
ここでは急性と慢性の違いについて紹介していきます!
急性扁桃腺炎とは?
一般的には風邪などの症状を引き起こす細菌やウイルスが
原因で起こる扁桃腺の炎症です!
特に10代前半までの子供がよくかかる病気で、逆に高齢での感染はあまり見られないです!
扁桃腺炎は免疫力の弱まっている時に、感染しやすい病気です。
ではなぜ?免疫力の低下が予想される高齢者が感染しにくいのかについてですが
高齢者の場合は扁桃腺自体が萎縮(いしゅく)している為に
そもそも扁桃腺炎になりにくいからです!
10代後半から30代の方で見られる急性扁桃腺炎の場合は
扁桃腺だけでなく周囲にまで炎症が広がる事があります!
ひどくなると扁桃周囲膿瘍(扁桃周囲炎)と診断されることになります。
この扁桃周囲膿瘍は特に30代男性に多く
高熱と併せて、喉の痛みが激しいために食事が喉を通らなくなり
脱水症状などを引き起こす原因になります!
慢性扁桃腺炎とは?
一方、慢性扁桃腺炎は急性扁桃腺炎の症状が年に何度も(3~5回)表れることを言います!
症状や原因自体は急性扁桃腺炎とほぼ変わりません。
小学校にあがる前の子供に多くみられる病気ですが
成人してからもかかる場合があります!
慢性扁桃腺炎は主に3種類に分けて考えられます!
□習慣性扁桃炎
子供に多く見られる代表的な慢性扁桃腺炎です。
元々、子供は扁桃腺炎を度々発症することは珍しくありません!
しっかりと治療を施していけば問題になることは少なく
子供の成長と共に発症の頻度は少なくなります。
ハッキリとした原因は未だに特定出来てはいませんが
鼻炎持ちで鼻呼吸がしづらく、口呼吸をしている人が繰り返し発症している傾向が強いようです!
口呼吸を多くしていると
空気中の細菌やウイルスをそのまま吸ってしまうことになるので
発症のリスクが高くなるのだろうと考えられています!
また
発症の原因になった細菌やウイルスの種類によっても慢性化するのでは?とも言われています。
症状自体は急性扁桃腺炎と大差ありません!
□慢性単純性扁桃炎
こちらは子供ではなく、大人が発症しやすい扁桃腺炎です!
主にタバコや飲酒、化学物質が体内に取り込まれることで発症しやすくなります!
初めは急性扁桃腺炎でも慢性単純性扁桃腺炎に病状が移行することもあります。
高熱や喉の痛みなどの症状はほとんどなく
代わりに、喉の違和感や乾燥感、イガイガが顕著に表れることになります!
扁桃腺自体も肥大することは無くかえって埋没(小さい)しています!
急性扁桃腺炎の症状とは大きく違う点が多いので
扁桃腺も腫れておらず、高熱も無いのに喉の違和感がある場合は
慢性単純性扁桃腺炎の可能性が高いでしょう!
□扁桃病巣感染症
慢性扁桃腺炎が原因で扁桃腺以外の場所
特に腎臓、皮膚、関節、心筋などに2次感染し、そこで悪影響を及ぼすこと。
症状としては関節リウマチ、IgA腎症、胸肋鎖骨過形成症などが起こることがあります!
扁桃病巣感染症と診断された場合は扁桃腺摘出手術が勧められ
2次感染の症状があった患者の7~8割に症状の改善がみられます!
まとめ
急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎の大きな違いは年に何度も繰り返し発症すること以外は
ほとんど症状も同じです!
定義も曖昧なモノで医者によっても診断が変わることもあるでしょう!
もしご自身が慢性扁桃腺炎で何度も辛い思いをするのであれば
扁桃腺摘出を思い切ってみては如何でしょうか?
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タグ:扁桃腺炎
2015-03-16 20:36
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